今夜の話、初めてバルバラへ来店されたお客さまと話していてふと質問されたこと。
「緊縛ってなんで緊って次なん?」
一瞬間言葉が詰まってしまった。
頭で考えたあとで私は、うろ覚えながら、「緊という字にも縛るという意味があったはず。」と説明したものの不安だったので改めて調べてみると、やはり上記の意味合いだったよう。ほっとした。
そこで今さらながら緊縛という字や意味や単語を噛み砕いたブログを書こうと思いついたのが今。
緊縛と似た言葉でいえば、捕縛や束縛など色々あるなか、繋縛と桎梏という言葉が私は個人的にすき。
桎梏は手枷と足枷の意味、およそ比喩表現で使うものだけど。
ボードレールやゲーテなんかの海外の詩の翻訳で出てきがち。
そして繋縛、この言葉はねえ、素敵と呼ばずなんと呼ぶと言うのか。
SMプレイヤーならずとも心惹かれる言葉。だと思います、というかそうでした、過去。
繋いで縛る、本来は煩悩や俗世の諸々に囚われているという仏教用語らしく。
ちなみに捕縛の捕らえる、という単語よりも、"拐う"(さらう)の言葉のほうがすき。
さらには、拐かす(かどわかす)、と表現されたほうがもっとそそられる。きゅんと。
同じ意味合いの言葉でも、単語が違えばその人によっては表現や伝わり方が変わる、と思えば言葉責めも奥が深いですね。
おちんぽなのかちんこなのか肉棒なのか男根なのか屹立したものなのか陰茎なのか。
なんと呼ばれれば興奮と至るのか、なんでなくとも興奮するのかしないのか、人それぞれ。
まぁ、その人それぞれ、で済まされるパーソナリティなる部分がいちばん掴みにくく厄介、よって繋縛したくなる。なんちってね。