"痛みは苦手です"
皆口にする。そらそうであろう。
時に痛みそのものを快楽とする人間もいるけれど、稀である。
そしてそのような人間に痛みを痛みとして与えることが成立しないのであれば、私にとっての痛みを与えることでの調教が意味を成さなくなってしまう。
(痛いけれど、その痛みが心地よい、などは許容範囲であるけれど。)
痛みを与える、相手は逃げようとしたり耐えようとする、私のために、恐怖を抱きながら。
痛みを超過すると服従心に満たされて、なお私への思いが強くなる。
そのような経過を辿るようなマゾ諸氏が多いように思う。
ズタボロになっていく姿や私にひれ伏す姿、祈り続ける姿、とにもかくにも私を渇望せよ。
心許せよ、解けよ。剥がせよ。
さすれば私のものとなる。
たぶんね。
呼吸の苦しくなる様、喘ぐ姿、必死な目。