
2019年5月。
三船敏郎を愛するイギリスの方に撮ってもらったもの。
美なる者として丁重に扱ってくれる、あの心地よさはとても好き。
私を撮る行為によって私を消費することもなかった。
私をできるだけ自然体のまま、時間を切り取ったような写真を撮りたがった。
普段女王様らしいものをぶってしまいがちの私のポーズはすべて却下された。
そこが面白かった。
これらの写真をエロチックだと捉えるのは容易いけれど、より私が美しく見えることを求めた結果、こうなっただけ。かもしれない。
時には思考を一歩先まで進めようね。
実質はどうあれ建前を美しく述べてくれることを、私は厭わない。
そこに確信的な意志が汲み取れるのであれば。
ちゃんとイギリスに帰れたのだろうか。
日本は京都での記録として、彼のデータフォルダの片隅に残ってあればいい。

隔離解除まであと一日。