亜きら - 抒情の部屋 -

初めまして。 京都SMクラブ傀儡堂、京都バルバラに所属している亜きらと申します。 素敵な時間と世界を共有しましょう。

抒情

五年ぶりだった。
相変わらずの犬のままで、私は安心した。
しかし彼は当時よりも晴々とした表情をしていて、実生活の状態がいいのだろうと察した。
それも嬉しかった。

そのなかで私を思い出したという事実さえあればいい。

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殴り、拘束し、濡らし、沈めた。
呼吸を奪う。
私が相手の呼吸を操作する。
酸素が足りなくなって苦しくなって、脳がふらつく感覚が気持ちよく感じるようになって、心地よさに身体をゆだねる。
それが私の手によって与えられた快感だと錯覚する。
錯覚でいい。

久方ぶりに会えたことを、噛みしめていればいい。
私を忘れるときは、私がいなくなるとき。


春の夜の風って、なんでこんなにも鬱陶しいんだろう。







感情、嫉妬や悲しみや孤独感、飢えからくる欲望、そういうものが他者から発露したときに私は興奮を覚える。
そういう生々しいものを引っくるめて愛しいと思う。

私の手で支配していたいし、私だけをひとえにあなたたちは崇めるべきだと思っている。
何もかもを持たなくてもいい、ただ愛の渦の真ん中にいたい。私だけの。

私だけの精神世界を愛してる。あなたたちよりも。
誰にも侵されぬ精神世界から、滴るように構成する私のshowはやはり美しい。

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四月も傀儡堂とバルバラでお会いしましょう。
春のことなど忘れてしまえ。



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彼は、私のブログをすべて英訳して読んでいた。
私をポエマーと呼んだ。
間違ってはいない。
私は小学生から何より詩を愛しているから。

彼の縛られ目隠しした時に発した"Love me"が、妙に愛おしさを誘った。
身動きできぬ抑制された状況において、抑制されぬ感情の発露。
なんとも性的倒錯を感じて私は満たされた。 

ありがとうお前。
また会いましょう。

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私に何ができてたら、あの人達は離れずにいたのか、死なずにいたのか、そういうことを考えてしまうのが私の春なのである。

もう毎年毎年、春の気配が鼻に肌に触れるたび、気が滅入る。
身体の内でエネルギーが下に下に下降していくこを感じる。
どうしようもない、ただの生理反応のようなもので、ただただ、そんな己が鬱陶しい。

通常ならば起こってしまった事実は受容する姿勢でいるのに、春はすべてが自分の無力さに寄るものではないかと虚無感に被われる。

剥がそうと思えば楽に剥がせるぺらぺらのビニールみたいなもので、憂鬱も虚無も、全くもって実態をもたない。
もたないからこそ私にまとわりつく感覚が不快で、私は落ち込む。
何かに向けてそのネガティブエネルギーをぶつけたくて、人間に触れたり縛ったり殴ったりする。

私という身体を捨て去ればすべて一掃できるような気にもなる。
あえて阿呆のように振る舞ってみせる。
すぐに涙を流すよう心のねじを弛める。

この下らない、なんの意味もない、私の心のありよう、これを春の病と言わずなんと言おう。


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私に救われたいなら、手を差し出すのみ。
私はだれかを救うことですくわれる。




"痛みは苦手です"
皆口にする。そらそうであろう。
時に痛みそのものを快楽とする人間もいるけれど、稀である。

そしてそのような人間に痛みを痛みとして与えることが成立しないのであれば、私にとっての痛みを与えることでの調教が意味を成さなくなってしまう。
(痛いけれど、その痛みが心地よい、などは許容範囲であるけれど。)

痛みを与える、相手は逃げようとしたり耐えようとする、私のために、恐怖を抱きながら。
痛みを超過すると服従心に満たされて、なお私への思いが強くなる。

そのような経過を辿るようなマゾ諸氏が多いように思う。
ズタボロになっていく姿や私にひれ伏す姿、祈り続ける姿、とにもかくにも私を渇望せよ。

心許せよ、解けよ。剥がせよ。
さすれば私のものとなる。

たぶんね。

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呼吸の苦しくなる様、喘ぐ姿、必死な目。




例えば。
ある日あなたは私に会うためにやってきた。ここまで。
私に会いにやってきた、とすると、私と会ったその瞬間、顔を見合せ目と目を交わしたそのときに、実は完結しているにも等しい。
私にしても、びりびりと胸と肌が喜びを覚えるのである。

私を求めることが目的であるとするならば。
その熱い思いを伝えるには行為で示すしかなく、ではあなたに何ができるのか、と問うまでもなく身を捧げるしかできない。
あなたは。
あなた達は。

ゆえにSM行為へ発展する。
私のために、私の支配欲を満たすために。

猫にもなれないのだから、せめて身と心を捧げよ。

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□傀儡堂三月シフトだしてます□

前もって予約頂けると、水無瀬亜きらは嬉しい。



もうすぐ春がくるから。


彼は言った。
鞭は苦手です。

関係性がはじまって7年であり、そんなことはとうに私は知っている。
わかりきっている。その上で私は鞭をふるっているのである。

私のために身を捧ぐその姿に私は支配欲を満たされる。

痛み、苦しみ、心をさらけだし、身体をズタボロにさせてそれでもまだなお、私を乞い追い求める、そのあなたたちの思いに私は満たされる。


彼は諦めなかった。
私も諦めない。
あなた達がいる限り、私は女王様でいられる。

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思えば昨年の春頃から、それははじまった。
調教旅行を重ね、私に抱かれる前にほんもののちんぽで犯されてみれば?と提案した。

現れたニューハーフお姉さんの詳細は省くとして、いざ挿入された瞬間の、変態女の絶望色した瞳をとっても濃く覚えてる。
また次の瞬間には私に失望されないよう決意した表情したことも。
あぁ私酷いことしてるんだって思えば思うほど楽しくて仕方なかった。

それらを経て、ついに先月。
私は抱きました。
彼女を。
汗ばんだ肌の感触とか呼吸とか、力んだ筋肉の感じ、そういうものが生々しくて脳にきてたよね。
それもよく分かってる。

睡眠不足だったのもたたってか、彼女は茫然自失状態で私の前を後にした。
私は妙に清々しくて、相手の感情が脳に入り込んできたようだった。


おわり。


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なぜSMを求めるのか。なぜ女王様が必要なのか、なぜそれがどこかの彼女または私なのか。

私は思う。己に問う。
なぜ人を縛るのか。
拘束して動くことのできない状態の人間を見て、満たされる。安堵する。
本来ならばそのままずっと眺めていたい。

そしてまた縛られる心地を知っている。
私の手によって縛られたことにより、相手が快楽に身を浸すのならば、それはまた満たされる。

しかし私の答えもあなた達の考えた結果も、すべて後づけであるかもしれない。
ただ行為として完成されているだけで、求める欲求のみが生々しく存在しているのかもしれない。

不条理な暴力も、私のため。殴って蹴って傷つけても、それでもついてくる姿が愛おしい。 
ズタボロになるのは身体に精神ぶちこんでるから。
そこが大事。
私は君臨していたい。
足元にひれ伏していてほしい。




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縄で縛るだけで濡れてしまう、そういう身体を愛おしく思う。
私との肌の接触を求める肌がわかる。
縛られて敏感になった彼の感覚を確めるために私は人差し指や親指に触れる。
脳のなかの小人のイラストで示されるように、親指の体性感覚がいちばん面積が広いとされているから。
直接脳とつながっているかのように、びりびりニューロンとシナプスに電気迸ると解る。気がする。

そんなようなささやかな遊び。

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