亜きら - 抒情の部屋 -

初めまして。 京都SMクラブ傀儡堂、京都バルバラに所属している亜きらと申します。 素敵な時間と世界を共有しましょう。

抒情


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これはメイサとキスする私。
多くは語らない。
見た人達に伝わっていればいい。

感情の行方を掴めずにいることが不安になるし、不安要素を放ったまま日常を送れない。私は。
まずとにかく受け止める。
自分の心にすべてを溜めて、水底浚うみたいに抉っていく行為を繰り返してる。
生きてるあいだは。

その代償行為がSMでもあると思っている。
私があなたたちの心を浚う役。


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美しいと言えよ。
そして私に追従する。




お互い色々の思いを綯交ぜにして挑んだ時。
私はこの時を恐らく忘れません。


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誰かの胸にもそうして残る私でありたい。







"思考が終わるところで表現がはじまる"
この言葉はカミュからの引用。

不条理について多くを語る彼の作品は、すべて理解など到底できないけれど、私を惹き寄せる。
言葉の圧、重み。


ここまで下書きで残していたけど、何を書きたかったのか覚えていない。
ただ私はゴドーを待ちながらに代表される、不条理文学と呼ばれるものが好きだ。
カミュ、カフカ、ポール・オースター。

人間の生来のなまっぽさに触れることが好きだからSMを生業としているところもあるし、生きていく過程でおよそ理解の及ばない展開なんていくらでもある。
自らの感情さえ追いつかない心の漂いとか、現実から引き剥がされたような自意識とか、そういう諸々を物語で感じられるといよいよ悲愴感と遣りきれなさによって、実際生きている自分が慰められるのだ。


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SMを通して言えること、私は取り繕ったまま、内面をどろどろに滲みだしてく相手の様を眺めてたい。

おわり。







SMルームのあるホテルでのプレイを計画した変態と、ひとつの約束ごとを果たしに向かった春に似た二月のこと。


前回でのプレイでは一ミリも性器に触れなかった。
今回我慢したら、次回は桃源郷よとかなんとか言って。

ちゃんと我慢したから私は約束を果たした。
彼も果てたことであろう。
そしてまるで呪詛のように易々と口にする言葉、「一生ついていきます」を吐く。

安い言葉は嫌い。
心底嫌い。
思いを行為で伝えることでしか、何もできないでしょ?


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二十歳の大学生。初めてのSM体験。
首絞めや格闘に興味があり、最近二十歳を迎えソープデビューしたことからSMクラブにもやってきたらしかった。

私は意地悪なので、どうして私を選んだの?とわざとらしく聞く。
返答は「SNSで綺麗な人がいると思って‥」

恥ずかしそうな青年の姿、いと初いし。 
首絞めや呼吸管理を愛してるので、彼には首絞め射精を覚えてもらった。

健やかなる変態に育ちますように。


SM童貞を捧げられる事を光栄に思う。
初めての記憶は強烈に鮮明だから。
そしてさらに育てる事が好き。

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2/15
大好きなまにちゃんに久しぶりに撮影してもらった記録の一部。 

夕暮れ迫るなか雪が散らついてて、抒情と寒さしかなかったけれど私はとっても楽しくって、胸はきゅんきゅんして手足の冷たさも愛しかった。  

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不思議と絶対大丈夫って思える瞬間や人っている。
人が生きてく過程で有り得る危うさとか儚さを直感的に捉えられてる感じ。

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記憶と感情が綯交ぜになって自我を構築すると思ってたけど、心が自己でも追いつかない反応する事ってあるね。
自我と世界のすきまってあるでしょ、意識と現実のあいだみたいな。
私が私でいられない、なんて有り得ないのに、私が崩れ去って小さな精神世界が瓦解していったとき、私は強くなったかな。

どうしようもないときは、私が救ってあげる。
だから手を伸ばし続けてほしい。






どういう時にハグしたいと思いますか?とたずねられた。
マーキングしたい時、安心感を与えたい時、私は敵じゃないと知らしめたい時、性的接触ではない触れあいをしたい時。

ではなぜそれらを気持ちを抱くのか?またそのような気持ちを抱くとハグをしたくなるのか?

いずれにせよ、愛情表現である、と帰結した。

どういう時に女王様を求めますか?
自己の自由を奪われたくなるのはどうして?

こういうことを、時に言語化しておくのはとても大事だと思っている。


おしまい。


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2023年も私に出会えた事に喜び震える者達が幸せとなりますように。

改めて言うと、私は拘束や呼吸管理を好むけれども、その底流には精神をゆだねる心のありようがとても大事。
感情の行方を掴むこと。

もちろん手を差しのばす者には、私も心をもって肌でこたえる。

絶対的な関係性を求めるならば。

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愛に浸りたいよね。



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冬は思考が凍る。


五、六年前のこと。
大阪のとある痴女系風俗店にてカップル調教なる文言を見つけた私は、当時仲の良かったマゾを連れ出して一も二もなく予約した。

彼がどう調教されるか見たいのもあったけれど、あわよくば余所様のエッチなお姉さまから私も調教されるぞ~!と意気揚々、心のちんちんるんるんで当日挑んだのだった。

「初めまして」とホテルで指名したお姉さまに相対する瞬間、あれ堪らない。
柔らかい雰囲気と黒目がちの垂れ目がなんとも色情味あって、これからの展開に期待が膨らむ。
男だったら股間も膨らんで然るべき。

最初は「彼がイヤらしく調教されるのを見てたいんです」「私のことは無視してください」と依頼した私だったが、どうやら私の存在に照れを覚えるお姉さまが可愛く思えてしまい、もっと困らせたくなってしまった。

持参した刺激ありの蝋燭をお姉さまに手渡し、ベッドの上で寝かされたマゾの隣に勇んで横になる。
「私にも垂らしてください」
戸惑いながらも「え~欲しいの~?」と私を責めるスイッチオンしてくれた姿にプロ根性を見る。
懇願する私、ボルテージの上がったお姉さま、容赦なく垂らされる刺激強めの蝋燭、耐えられず叫ぶマゾ。
太ももへ垂らされる蝋燭をお姉さまのいと楽しげな表情ありきで堪能していた私も、いっかな止むことのない刺激に段々苦笑しながら耐えきった。

そう美しい女王様が望むのなら耐えること一徹、それぞ美学。

実はあまり鮮明にそこから覚えてはいない。
ただ最後はマゾが嬉しそうに顔面騎乗されながら、聖水を拝受していたことだけ。

楽しかったな、ブログに書かなきゃなと思いながら月日が経ちすぎた今、記すに至る。
 
あの時お世話になったお姉さま、ありがとうございました。
 
そう言えば過去に知り合いのド淫乱女子を誘って、マゾが騎乗位ファックで犯されるさまを見せてもらった事もある。
私はこんなにHなのね、いやらしい、と感心しながら隣で「がんばれ~イクな~」とにこやかに声援しただけ。

性的に閉鎖されたなにかを解放することは、深く深く心まで愛撫される。
つまり愛。
素晴らしいこと。 

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唐突な思い出、ここまで。



  








誰かの悲しみに寄り添いたい。
心の開示や心情の吐露、漏れ出る感情の兆しが身体に現れるとか、そういうの、私の脳がキンキンに感じるから。

そういう回路をSMを通して繋げたいのだろうと思う。
ぐっしゃぐしゃに感覚が絡めば誰でも必死になるもんね。


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