亜きら - 抒情の部屋 -

初めまして。 京都SMクラブ傀儡堂、京都バルバラに所属している亜きらと申します。 素敵な時間と世界を共有しましょう。

2019年04月


唐突だけれど鰐の求愛行動とは、お互い泡を吐きあって興味を示し合うらしく、その光景がとても神秘的だったので鰐をちょっぴり好きになった。

20190426_113836
20190426_113824
20190426_113813
▲肝心の泡の光景が撮れなかった


言わずもがな、私は水を愛していて、水泡(と書いてみなわと読む)ももちろん愛しているから。

常々鰐のいない国に生まれてよかった、と思っていたけど美しい交尾だなと思ったという話。


水、できれば小さな池や川へ、小石をぽしゃんと投げる。
上手く落とすことができたなら、ドボンといい音鳴らしながら石は沈み、ぶくぶく小さな泡を吐く。
水面にわんわん、とまるく広がる波紋。
そして波紋が消えて、まさに水を打ったように静まる。
そのさまをずっと見ていたくて、何度も石を投げ続けたは日曜日の午後。

心のなかでは、宮沢賢治のくらむぼんを思いだしながら。

初めてのトレランに挑むため、兵庫は宍粟市に行った先で出会った小さな水景でのこと。

これからの季節、新緑は緑を濃くし、水は陽射しをキラキラと反射させ、生きものたちは騒ぎはじめる。

水田が待ち遠しい。
今年はどこの川や水田へ出かけようかな。


暑さに弱く夏が苦手な私だけれども、春の憂鬱さよりは幾らか生命力溢るるはず。たぶん。












SMプレイにおいて、ひとつの記録として写真に残すことはあるけれど、あまりそれを要さない時間の方が私は好きだ。

写真に残してほしたがりちゃんは別として。

没頭、夢中、死にもの狂い。
Aの状態からBへ、Bの形からB'、またそこからQの状況へ。
と、どんどん変容していく相手の姿形を、この手で化学変化させねばいけないし、捉え続けなければっと思っている。

難しいことよ。

水の流れのようにさらさらと容易に変化していく相手との時間ほど、写真はない。
記憶が物語る。いつか。

しかし、難解であるフリをしていると揶揄される私のこのブログやTwitterを見てます、と伝えてくれる人達がいる。
(私が)何を発信して、(誰かが)何と受信するか。

誰かに見せたい色と、誰かが見る色とは確実に違っている。
だけど一度飲み込んだ人が噛み砕いた私の発信したもの、というのはなんであれ愛しい。

水も止まれば腐ってしまう。
昨夜、暖かくて冬眠から目覚めたであろう蛙が一匹、ひっそりと鳴いていた。

水田の季節が近い。

BeautyPlus_20190322021746437_save

今年のGWの消化の仕方、十連休って、人々の活用法が知りたい。
私には関係ない話。


無駄に、ほんとにただ無駄に色々なもの、感覚や感受性が敏感な私は、悪夢をよく見る。
金縛りに遇い、恐怖を人一倍感じ、また質の悪い眠りにつく。


line_1134828024155202


しかしながら、悪なほど敏感なために、それが良い働きをすることもある。
水でイケる。
それはまさに静かな性的快感。

それと同等するものに、私は音楽でもイケる。
脳内が「気持ちいい」に浸される状態を、脳内射精と私は呼ぼう。

その時の精神心理にカチッとハマる音楽に出会ったとき、私はワンリピの女王または鬼と化し、延々と一曲のみを聴き続ける。

そうすると、自分の心象風景に落ちていく感覚を味わう、道を歩いていてもバスルームにいてもどんなときも。

どんどん裡に沈んでいくほどに、脳内へ背骨からぞわぞわと何かが這い上がってくるように、静的快感。

ひどくダウナーな。

そしてまたカチリと音楽が自分とズレる時がきて、再び合致する曲を求める。求め続ける。

なんだか、上手く文章で表現できなかったのでここらで諦めようと思う。
ただ一つ言えることは、その時私は濡れている。

雨の春の世迷い言。

line_1134942672449273

photo with ACO

岡崎は京都市動物園、に住まう百獣の王のライオンは、国内最高齢に達する25歳の誕生日を迎えたよう。

20190331_140237

その名もナイル。
私が初めて見たのは昨年京都に引っ越してきた十月のこと。

余りに痩せ細り、百獣の王の威厳は風が吹いたら消し飛びそうな灯火そのもの。
つまり命そのものの最後を感じずにいられない姿だった。

20190331_140248

それでも咆哮するナイルじーさんに、地の底から鳴り渡るナイルじーさんの声に、私は惚れてしまった。

最期を見届けたい。
京都市動物園でも安楽死は避けたい旨を主張している。
ゆえに、時間があればナイルの顔を見る為に京都市動物園へ足を運ぶ。

野生ではライオンの平均寿命は15年、飼育下でも20年。
それを思えば25歳のナイルが超高齢ということは明白。
雨がしとしと降る日や寒い日には早く厩舎に戻ってしまうため、会えないこともしばしば。

それでもたった600円でナイルじーさんや他の動物たちのQOLに貢献できるのなら、私は年パスは買わない。
水族館の年パスは買ったけれど。
しかし値段が動物園のほうが幾らも安いのだ。
ナイルと動物園の未来の為に動物園の年パスは買わない。

猫科の猛獣。
我が家の小さな猛獣たちへの愛も数えあげればキリがない。
いつか終わる命だっと考えるだけで泣きそうだけれど、いつか終わる。
みんな終わる。
ナイルじーさんもみー様も芥も拾ちゃんも私だって、そこの誰かでさえも。

いつか一人ぼっちになったときに、幸せな時もあったんだと思い出すような最期にだけはしたくない。させたくない。なりたくない。

正しいひとつのこたえはないはずだから、自分の思いだけは失わないようにしたいね。




BeautyPlus_20190403005634563_save







↑このページのトップヘ