亜きら - 抒情の部屋 -

初めまして。 京都SMクラブ傀儡堂、京都バルバラに所属している亜きらと申します。 素敵な時間と世界を共有しましょう。


老けた草野マサムネがかっこよすぎて自我を失いかけた。
素晴らしい歳の重ね方、
そして命の削り方。

いずれ命あるものは終わる。
形あるものは崩れる。

根っこさえあれば生き続けられる植物が羨ましかったけれど、
死してなお朽ち木として在る木々はもはや恐ろしい。
 
いつか死んじゃうから。
今あるものも今いる場所も今見えてるものも、明日には変わり得なかったとて、十年後にはすべて消滅しているかもしれない。

自分さえ。

信じられる?
私はそれらを理解できないから、今を信じようと必死でいる。

今あることすべてを忘れないでいたい。  
できるだけ。
ちょっぴりでもおおく。
   
記憶力すこぶる悪いし、嫌な事ばかりでなく嬉しい事も擦りきれてくとわかってるから。

誰かの記憶の底にいられたらそれでいいのにな。


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残暑もやわらぎ、一雨ごとに涼しくなって参りました。

そんな時候の挨拶がとてもすき。
    
秋がすきだからまだ来ないでほしい。
訪れたら、終わっちゃうから。
一日が終わると季節がすすむ。
そうでしょう?

いま、なにができるか。なにをするか。


「自分がわからない。」
そう言う人がいる。

自分がわからない、フリをしているのだと私は思う。
強く思う。

叱られたい、と望む人がいる。
その実叱られたいのだろう。

しかしその底では『許されたい』と希求する心が叫んでいる、と私は常々思う。

許されることは救われること。
そう、やはり私たち人間はいつだって救われたい。
救ってほしい。
何かから。誰かに。どこかへ。
今の自分であるそのままありのままで。

大丈夫、という言葉の母なる信頼性を私は愛する。

このあいだ、プレイ中にビニール袋を被せた相手が錯乱しかかった。
「怖い、怖い、怖い、!」と半泣きの様相を呈していたが私は言った。

「大丈夫やから。」

その後の変態の彼はと言えば、「気持ちよくなれました」と嬉しそうであった。(完)

ついでに言えば。
私の心を少し衝き動かしたのは、彼が半狂乱の最中に私の言った「大丈夫」を、必死で聞きとめ、信じようと決意した表情。

その目を目で見返しながら、ぞくぞくしていた。

(完)

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救われたいか?
私は救われたい。


私はとても言葉を大切にしている。
もはや、愛してると言っても過言ではない。
日本語で表現でき得る言葉のすべて。
言葉と言葉で紡がれる文章、目で見て美しい字の整然さはなお惹かれる。

それが口から発するとなると、その言葉の曖昧性は実に宙に浮くように掴めない。

私自身、話す際の言葉に何時なんどきでも重きを置くことはない。

しかし思考を巡らせて語る時には別である。
対峙する相手に何かを伝えたい時、また相手から何かを引きだしたい時。
  
そんな私がこのあいだ、ふとした会話のうちで心の潤う言葉を耳にした。

「僕は亜きらさんの事が好きやから、僕を好きにしてね。」

心の底のほうに、一滴の水がぴちゃん、と落ちいく感覚だった。
心が泳ぐようだった。

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▲琴美さんに撮ってもらった、オフィーリアごっこしたこの写真のような水々しさ。

なんと私の気に入る言葉だったろうか。
上手くこれを言葉で表現できぬことがもどかしい。

相手は私を喜ばせようと考えて言い放ったわけではなく、ただ自分の思いを伝えたかっただけだともよく分かった。
それがまた私に居心地よかった。    


これからも私は言葉に病みつきであろう。
 

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▲ゴーリキイの戯曲、どん底より私の好きな場面。
アル中が治せる病院があると勧められたあとの、(物思わしげに。)←の言葉。
アル中のどん底人間の物思わしげな表情や姿までが浮かぶのです。


ではまた。


ケイティさんが京都出張中の折り、私のよく知るバカの子とダブルプレイしまちた。

相手はよく知るバカの子なので、私はすっかりケイティ様にお任せして、どんな風にやつが遊ばれるのかを見て楽しんでました。

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ケイティ様が縛ったバカの体にバカな落書きするだけの私と、

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ケイティ様がしばいてる間にセルフィーするだけの私。

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そして縛ったままバカを部屋に捨て置き、ケイティ様と送り火の大文字を楽しみました。
しとやかな話口のケイティ様とのプレイ、見た目とのギャップでやられます。


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さらにケイティ様から、後日私のラブなキティ先輩のハンカチを戴いてハッピー♡


涼しくなったら、ほんとは川とかで縛りたい。


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だんだんと、薄くなっていく酸素を体感していくのは恐怖。
ぎりぎりのところで、その呼吸するさまを見ているのが好き。

目を隠し、縛ったうえで、ビニール袋で覆ってきゅっとする。
あら不思議。ラッピング。まるで大事なプレゼントみたい。

だって壊れたらおしまいだから。
ほんとに大切なものほど壊してきたけれど、何度も繰り返したい楽しみは、壊さない。

きみたちは壊されない。
ある意味で、それほど大したことではないから。

世の中、ほぼ仕方のない事だらけ。
しょうがない、で済まされないことなんて無いに等しい。
起こってしまったことに関しては。

そうならないように行動していたとしても、そうなってしまったのなら、もうそれは仕方のないこと。

二度と同じ結果にならないように、これからへ意識を向けるしかない。

わたしの内側へ向けたエネルギーをじわじわと、どこかへ流さないと、水も滞れば腐ってしまう。


夏は短いと誰が言ったのか。
地獄みたいな暑さのなか落ちる汗とともに、自らの後悔や過ちも流れていけばいいのにね。


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