亜きら - 抒情の部屋 -

初めまして。 京都SMクラブ傀儡堂、京都バルバラに所属している亜きらと申します。 素敵な時間と世界を共有しましょう。


何かを忘れていきそう。
でも、忘れたからってなんだっていうの?

ずっと忘れられずに記憶し続ける事も、いとも容易く忘れてしまう事も、どちらも愚かだわ。

だけれどどちらも生きていく上で必要。

忘れたい事と忘れたくない事。
忘れる事と忘れない事。
 
見失いそうになったら殴ってあげる。
いいよね、きっかけを与えて貰うという行為は。

私は忘れる、一瞬で。


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▲manimaniumちゃん撮影



思いを増殖させ続けてなきゃ、許さん。




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命は潰えて、命はまたはじまる。
廻っている。

私の水槽の魚が一匹死んでしまった。
グラスキャット。
体が透明の、ナマズ科のとてもクールな魚だった。
2年程私の水槽の世界に存在してくれていたであろう。
だって、ほんとうに、私の水槽は私の手によって操作されるものだから、私が神様と言っても過言ではない。

悲しかった。単純に命が終わったこと。
そして私がその命を終わらせてしまった原因は何かと落ち込んだ。

そのすぐ後で、オレンジチェリーシュリンプの産まれたての稚エビの存在を見つけた。
さらに抱卵している個体が何匹も。

救われた。安堵というべきか。
輪廻転生とかそういう話でなくて、こうして死んで産まれてずっと命は続いていくんだなっと久しぶりに感じたのだった。

それだけ。


ずっと時間はある、と
まるで引出しに隠したたくさんのラムネのように、まだまだ時間は数あると信じこんでいた。
目で確かめながらひとつずつラムネを口にして。

唇が食べた一粒、失われた一秒、ここまでこれない誰かの時間。

無常。

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▲東學さんによるボディペイント。四年前かしら。


感情が。無ければ。一切の感情が無ければ私はまるで何もできない。
なにも無いとなにも出来やしない。なにひとつ。

何も生むことができない。
衝き動かされる何かがないと。
嫉妬でも独占欲でも怒りでもいい。

だって、私のこと好きって言ったでしょ?







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過去のある記憶。
ベッドで頭痛に優しく殺されそうに微睡み続け、思い出していたこと。
そのお話。
一つの集団生活に属していた、十代の終わり。

女子だけで構成されたそのクラスには、突発的に過呼吸発作を起こす生徒がいた。

いかにも詐病に見えたけれど、苦しそうな様相を呈する姿を放っておけるはずもない。

先生の立場である方々は、その生徒の発作が起きると女生徒を別室に隔離した。

ある時偶然に、扉の硝子越しに覗き見えた光景。
床で喘ぐ彼女を、腰掛け腕を組み無造作に見下ろす先生の姿。
一つの言葉もかけない。
ただ発作がおさまるのを待っている。

私にはとても扇情的に思えてならなかった。
広い教室に、転がる女生徒と監視する先生。
いや実際には先生は、女生徒を見るともなく見下ろす仕草を行為として完結していたように思える。

その場面が、その瞬間からまるで時を止めたかに私の脳内に念写されている。

長い黒髪をひとつに束ね、細身の体と顔つきその全身から厳しさがびりびりと空気を震わすように伝わる先生だった。

その実私も、縛った相手を床に転がしたまま放っておくのがとても悦なのだ。私自身における悦。

相手から何か訴えかけがあるまでじっと待ち続ける時間。

静かさ、白い時間、冷んやりした空気。
目を視線を奪われる光景の、心臓を刺す高鳴り。

教室が恋しいのは何故だろう。


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まだまだSM行為を自由にできる日々は遠そうに。

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自分を失えない今、
この日々を耐えてこそ、身を委ね自由をこちらへ明け渡して不自由さえ覚えたとき、初めて心の自由を得られる。
なーーーんちってね。
それっぽく言葉を並べるとそれっぽく受け取れるでしょう?
だって、私の言葉ですもの。
あぁ だから言葉って好き。

    





この日々。ただ有る日々。
考える。
私は考える。

私はやはり、私を求められる事を何より好むし
私の事を好きと思わぬ人間相手に支配欲も生まれない。

私のSM行為のみならず、生きていく上で大前提である。
しかし、しかしである。
私の事が好きでありながら、何その体たらく。
みっともない。
みっともない、とは見たくもないという意味だ。

全くもって完全体など存在しない。
故にあなたたちをどうにかしている。

私を好きな相手にほど私は厳しい。
だって、「私の事好きなんでしょ?」
私がどんなにひどい言葉や行為を浴びせようとも、それでもなおついてこようとする姿はいじらしい。
とても。


私の手を煩わせるすべて、そのすべてに意味があり
また意味があったとて、そのすべての意味をゼロにしてやるとも思っている。

そして幾度も記しているが、私の言葉に意味はない。
ないけどある。
あるようで、ない。
そんな私へいちいち言葉を投げ掛けてくる阿呆ばかり。

体で示せよ。
安っぽい哀願や誓いや愛情表現の言葉なんて、飲み込む前に忘れるわ。


今は体を指しだす事叶わぬでしょう。
ならば、耐え続けなさい。

いずれ会えるでしょう。




春の午後なんてそんなもの。



或る夜。
二時間ウォーキングした。
足元を濡らす雨の中、歩いた。歩き続けた。

人の気配のない街。
誰かとすれ違う事があれば、恐怖を抱くほどに。

平常時なら、なんとも思わない。
むしろ誰も人のおらぬ夜の道は大好きだ。

この今の時、わざと人々が存在を消しているのがありありと感ぜられて、
ともすれば夜に引きずりこまれそうなところを必死に歩いた。

大体が、精神が病んで閉じてしまわぬように私は体を動かしているのだ。

しかし御所の辺りへ差し掛かって、御所から歩道へ木々が迫るようにせり出している姿はほんとうに恐ろしかった。

はやく歩き過ぎ去ってしまいたかった。
実際通り過ぎて得た安堵感はいかほどだったか。


そんな、ただの世迷言。
みなさん夜のお散歩はほどほどに。



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私は躑躅という花が嫌いだ。
しかし白い花は美しい。









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